秋色の丘

丘の上で 空を眺める君は
青い空に 吸い込まれた


慌てて僕は 駆け寄るけれど
君はもう 其処にはいない


君の温もりが残る 丘の上
君を求めて 僕は立ち尽くす


行ってしまった 君は遠くへ
誰も知らない 君だけの国へ



秋が香る丘の上に 僕は立つ
僕の街の見える この場所に


君を見ていた 街の景色
今も変わらず 動き続ける


君はまだ 此処にいるんじゃないか
そんな気持ちを 捨てられないでいる


行ってしまった 君は何処へ
誰も知らない 君だけの国へ



丘の上で 落ち葉の行く末を見る
風にのって 遥か彼方へ


君は言った また帰ってくると
今も変わらず 信じている


君はまた 此処に来るんじゃないか
そんな気持ちを まだ忘れずにいる


行ってしまった 君は其処に
誰も知らない 君だけの国へ