スピーチ

今日、内定者セミナーでスピーチをした。 集まった内定者個々人が考えたスピーチのテーマをシャッフルしてランダムに内定者に配る。 与えられたテーマが『好きな芸能人について』 特に、熱心にテレビを見るわけではないので、適当に見繕った言葉でお茶を濁そ…

君が僕に残したものは

君は思い出の場所に立っていた僕を見つけると、優しく声をかけた。 「久しぶりね、こうやって話すのって」 僕らが今まで過ごした時間の中で、この時の彼女の言葉を僕は鮮明に覚えている。不思議なくらい透き通っていた彼女の声。僕はその声を聴いて、改めて…

宛名のない手紙

多く語ることはないけれど時たまポツリと話すあなたが好き自分を捕らえて離さないその言葉は決してあなたが拘束するのではなくて自ら離れていくことができなくなるのです あなたが僕をどう思っているかなんてそんな大それたことわからないけれどいいんだ 側…

僕の見知らぬ誰かへ

雑踏を駆け抜けるバイク音が僕の気持ちをかき混ぜるとき信号待ちをしているあなたは何を思っているんだろうか 冷たい雨が僕の頬にあたって雨の到来を静かに伝えるとき寄り添い歩くカップルは僕の姿をその眼で捉えるのか 自己主張をして止まないネオン排気ガ…

Only one

さよならを言うことが苦手な僕はまたあしたと言って今日まで歩いてきた昨日の出会いが今日続くともわからないまったく違った場所にいるかもしれないのに 過去を思い出すことが苦手な僕はその現在(イマ)という瞬間を繰り返していた昨日の出来事が今日続くとも…

束縛

人は何かに縛られて生活している 無意識下に存在する世界に 存在すらしない妄想に 現実という変えようのない事実に 人は自らの欠点に蓋をする 誰にも知られたくない趣味とか 胸の内に隠された真の性格とか 一般的に疎まれる思想とか 自らの隠れた本当の感情…

壊れたカラダ

僕のことを大好きなどこかの誰かが もし僕のことを見つめているとするならば どうやってその想いを受け取ることができるだろうか 本当に不器用でポンコツなこの身体で 僕はいったい何をすることができるだろうか 自分から誰かを想うことが解決になる気がする…

Sunshine

僕があげた鉢植えから芽が出たと嬉しそうに報告するあなたの姿をとても微笑ましく思うんだあなたは僕らの前から去っていくけれどいつまでもあなたの笑顔を忘れない 照れくさそうに笑うその姿やほんのりと赤く染まる頬やあなたにしかないその雰囲気を仲間たち…

rain

泣き疲れた顔で何処行くの そんな顔は君に似合わないよ こんな寒い雨の降る夜は 傘の下で語り合おう 僕だけに秘密を教えてくれないか 大切に君に言葉を紡ぐから

秋色の丘

丘の上で 空を眺める君は 青い空に 吸い込まれた 慌てて僕は 駆け寄るけれど 君はもう 其処にはいない 君の温もりが残る 丘の上 君を求めて 僕は立ち尽くす 行ってしまった 君は遠くへ 誰も知らない 君だけの国へ 秋が香る丘の上に 僕は立つ 僕の街の見える …

そうしようもなく不器用な僕ら

愛とかいう難しい言葉の意味を知らない僕は それに似た感情を目の前にした時 ただ がむしゃらにもがく事ぐらいしかできなかった 不器用でうまく言葉にできない僕は どもった声で 精一杯気持ちを伝えた とてもとても ひねくれた言葉を そんな話を うんうんと…

過去、現在、未来

最近よく目が乾くのは 誰かの悲しさ感じるからかもしれない どこの誰の悲しみかわからないのだけど その悲しみは僕の体に伝染して 過去ばかりを振り返ってしまうのです 終わったのかあの過去は 今も続いていないかあの過去は 体感するこの気持ちの矛先は あ…

自分らしくあれ

『自分らしくあれ』と いつも人に言っていた気がする そんなの自分のことだろうと 周りの人間から見れば当たり前のことを 無自覚で辺りに振りまいてまわった 誰かに向けたアドバイスは 自分自身を見つめるのに大切な いろんなメッセージがあったんじゃないか…

キャッチボール

何度も落ち込んで膝を抱えて 心の奥から込み上げる想いを 細々と綴り続けてきた 今日という日がやってくることを 一年前の自分は理解していただろうか 今日の自分は過ぎていく時間を想像できたろうか 誰かを好きになって 誰かを傷つけて 誰かのお世話になっ…

浮遊

ギターを掻き鳴らすその身体 全身から漲る生気に 僕は恐怖すら感じた 言葉はリアルを伝える その言葉は貫く凶器となり 無気力の者の心を抉る 屍を路上に散らす 人々はそれを踏みつけていく やがて風とともに無に還る 自らの体から流れる 血で肉を洗う オレノ…

もうすぐあの季節がやってきます

僕の居場所をあなたは知っていますか? 教えてあげることができないこのもどかしさを どうやったら表現することができるでしょうか 吹き出る汗を袖で拭い、瞬間に吹く風に 僕のこの気持ちをのせることができたなら これだけ陰鬱で気持ちの悪い思いをせずに済…

Everything it’s my life

安直だけど充実した日々を過ごしていた あの頃の僕は少なからず前を見ていた 明日どんな風が吹こうが関係ないと思っていた 創り出した僕は妙に積極的だった 興味を持ったなら実行あるのみ 人当たりのよい人格を作り上げていた 退屈な日々に刺激を下さいと 隣…

人間交錯

雨が空を綺麗に洗い流してくれる 灰色の淀んだ雲が一面を覆い尽くす 無色透明な青へと姿を変える 空に色は無いのだけれど 大地が空を青に染める 君が僕を一色で染めるように 人はそれぞれ真っ白な紙と絵の具で お互いの紙に色を付け足していく 紙の上で繰り…

温度調節

暑苦しくて眠れないと 誰かが呟いてた それはきっと 恵まれてるからだよ 冷房が効きすぎて寒いと 身震いしながら訴えた それはきっと 心が冷めてるからだよ 人との繋がりなんて 手の届くところに転がっていて 自ら望めば すぐ手に入る けれど なんでだろう …

一方的なキャッチボール

グツグツと音を立てて煮える部屋で 僕は自分の存在を薄っぺらく感じるのです この世界の中で生きていく上で いつ弾けて無くなってしまうのではないかと やりたいこともろくに決めることもできず 自由ができれば眠りの世界へと逃げ込む 崩壊する世界の中で 自…

今も貴方を

昔大好きだった人のことを 今も僕は見守っています 彼女が喜び 笑い 哀しみ 苦しむ様子を こんなにも近くて遠い距離で見ている 送り続けた手紙の返事が来なかったのを 彼女の性格の為だと思い聞かせていた 本当はもう 気づいていたのだけど・・・ 自分の立ち…

午前3時の独り言

変われないでいる日常の先に 変わった後の日常がダブって見える 自らの限界も知らないで線を引いていた 半分嘘で半分本当の自分の限界を決め付けた 技術についても恋愛についても まだ試してないことはたくさんあるだろう? インドア・マイナス思考 君らに変…

静かなる主張

テストなんて薄っぺらい紙で 僕のことを判断しないでおくれ

溶ける思考

休日は部屋でぼんやり過ごそう 何も考えないでのんびり ぐったり 気がついたら心地のよい風が 君を眠りの国から呼び戻すだろう 小気味良く並べられた単行本 床に散らかる雑誌の類 オーディオデッキの傍のCD-R 荷物で半分埋まったベッド 自分の部屋特有の落ち…

雨と泪と明日の天気と

雨に打たれて頭を冷やす どうしようもない焦燥感 冷やすどころか強くなった 悩んでもしょうがないさと 気楽に構えたこともあった けれどもやはり不安になって 近づいたと思った距離は 気がつくとまた遠くまであって まるで毎日の追いかけっこみたいで 傘もさ…

past days

愛しているという言葉を 誰かに向かって発したことを 忘れたフリして強がっていた 誰も僕を見ていない 気ままに生きればいいさと 平気な顔して言いふらしてた 変わらぬ姿で旧交を深める 色恋沙汰の話になると あの頃のことがモノクロに浮かぶ 抱きしめてくれ…

コンビニ

終電に乗って大宮に降り立つ いろんな表情の乗客が 取り付かれたように階段を上る 交通量の少なくなった大通りを 軽快に自転車で横切って 明かりの眩しいコンビニへ入る 夏も近いというのに肌寒い今日は レジ前に並んでいるおでんを食べたくなる はんぺん こ…

密かな想い

心に降り注ぐ雨露のように しとしとと僕の身体を包み込む そこにあなたがいるだけで幸せになれる そこにあなたがいるだけで僕は何にでもなれる そんなのは幻想だなんてこと初めからわかってるさ 叶う事のない幻想を思い描き続けるのならば 僕はいっそこの大…

君、想う

君を好きだよと容易く言えたなら この世に争いなんて無いんじゃないか そんな大それた考えを生み出しては 深い深い海の底へと沈む 舞い落ちる枯葉を目に 僕は君の事を想うのさ 気まぐれにどこかへ行ってしまう そんな君の事を その予測不能な君の言動の奥に …

ゆっくりね

泣き疲れたならば 少し休めばいいじゃないか 何事も完璧にこなせる人など そうそういたもんじゃない 誰かが君を責めようとも 僕はあなたの傍にいてあげる 例え離れた場所にいようとも 僕の気持ちはいつも君の傍に