午前3時の独り言

変われないでいる日常の先に
変わった後の日常がダブって見える


自らの限界も知らないで線を引いていた
半分嘘で半分本当の自分の限界を決め付けた


技術についても恋愛についても
まだ試してないことはたくさんあるだろう?


インドア・マイナス思考
君らに変わらない明日が待ってるのか?


変わらないことは幸せなことだし
変わらないことは不幸せなことだ


予定通りにいくことは素晴らしいこと
予定外の出来事は新たな喜びをもたらす


選択肢はいつも目の前にあるだろう
二者択一無限大の可能性と共に



自分の未来はNo border

溶ける思考

休日は部屋でぼんやり過ごそう
何も考えないでのんびり ぐったり
気がついたら心地のよい風が
君を眠りの国から呼び戻すだろう


小気味良く並べられた単行本
床に散らかる雑誌の類
オーディオデッキの傍のCD-R
荷物で半分埋まったベッド


自分の部屋特有の落ちつく匂い
窓から流れてくる外の匂いと
交じり合うことで起こる化学反応を
ベッドで横になって素肌で感じる


欲望を満たすためのあらゆる要素が
自分の部屋には詰まっていないかい?
性欲 食欲 睡眠欲 食欲はないか・・・
ベッドの下に隠れた成年雑誌とか


とにかく快適に過ごせる環境の中で
一日中腐っているのもいいじゃない
忙しなく動き回る日々を忘れて
果てしなく無駄な時間をぼんやり過ごす


抑えきれない欲望を吐き出して
ゴミ箱の中に捨てたなら
今日はきっとよく眠れるだろう
そしてまた過酷な日々はやってくる


恋愛をすることなんてとんでもなく前のことで
今ここで自分が生活している現実は
とても緩やかに唐突に過ぎ去っていく


お昼前にCDショップで洋楽を物色して
冷房の効きすぎの電車で大学へ向かい
薄っぺら紙に過した日々の意味を書く


溶けるような空が僕を見下ろしていて
それは ぬるま湯に浸かっているようだから
ベッドに横になってバイトまでの時間を過ごすのです


何の根拠もない情報を手に客が来店する
既に発売している本だと言い張る客に平謝り
後に調べてみると明後日発売なんだってさ


呼吸をするみたいに煙草を咥えて
都会の喧騒の中で煙を吐き出す
人類なんて滅びればいいんだなんてね


命の重さを理論で説明しようとして
自分自身の人生の最期に
笑えるのかななんて苦笑する


自分の気持ちも知らないくせに
誰かに語ることなんてとても馬鹿げていて
それを考え続ける自分に嫌気が去す


せめてこの夏のうちに
色んなことに終止符が打てればなと
漠然とした思いを抱き今日も眠る

雨と泪と明日の天気と

雨に打たれて頭を冷やす
どうしようもない焦燥感
冷やすどころか強くなった


悩んでもしょうがないさと
気楽に構えたこともあった
けれどもやはり不安になって


近づいたと思った距離は
気がつくとまた遠くまであって
まるで毎日の追いかけっこみたいで


傘もささずに家路を歩く
水たまりも気にせずに
身体も靴もびしょ濡れだ


明日も雨は降るのかな
晴れればいいと思いつつ
振り続けることも同時に願う

past days

愛しているという言葉を
誰かに向かって発したことを
忘れたフリして強がっていた


誰も僕を見ていない
気ままに生きればいいさと
平気な顔して言いふらしてた


変わらぬ姿で旧交を深める
色恋沙汰の話になると
あの頃のことがモノクロに浮かぶ


抱きしめてくれたぬくもりの
隙間を何が埋めてくれるのか
心に空いた穴は再びその顔を見せた

コンビニ

終電に乗って大宮に降り立つ
いろんな表情の乗客が
取り付かれたように階段を上る


交通量の少なくなった大通りを
軽快に自転車で横切って
明かりの眩しいコンビニへ入る


夏も近いというのに肌寒い今日は
レジ前に並んでいるおでんを食べたくなる
はんぺん こんにゃく たまご 大根・・・


爽やかな風貌の店員と初老の店長
テキパキとおでんを容器に詰める様子を
暖かい気持ちで見つめていた

密かな想い

心に降り注ぐ雨露のように
しとしとと僕の身体を包み込む
そこにあなたがいるだけで幸せになれる
そこにあなたがいるだけで僕は何にでもなれる
そんなのは幻想だなんてこと初めからわかってるさ


叶う事のない幻想を思い描き続けるのならば
僕はいっそこの大地から飛び立つさ
羽根がないことにも薄々気づいているけれど
信じたい 信じていたい


不器用な僕の仕草から
君はいったい何を感じるのかな
言葉にならない危険信号だろうか
伝えたい気持ちが混じるのを感じ取ってくれ