不確定な眠りの中で

夜起きて朝眠るというリズムが 不確定になったこの世の中で 僕もまたその一員であるということ 気まぐれに起きては寝る生活 体内時計が狂っちまったよ 日が昇りきった時間に起きても快適 ときたま見る夢の中には 忘れかけた夢や希望が残っていて 体中を包む…

眠れぬ夜

彼女の心の中に常に自分お姿が浮かんでいないことなんていうのはわかりきっていることなのに、期待してしまっている自分がいる。その浅はかな期待が自分自身の首を絞める。

君が僕に残したものは

君は思い出の場所に立っていた僕を見つけると、優しく声をかけた。 「久しぶりね、こうやって話すのって」 僕らが今まで過ごした時間の中で、この時の彼女の言葉を僕は鮮明に覚えている。不思議なくらい透き通っていた彼女の声。僕はその声を聴いて、改めて…

見えない出会い

使い古された言葉達を僕はどれほど知ってるだろうかこんなフレーズだってもう何百回も使われているかもしれない 人が歩んできた歴史だけその人達の使った言葉がある 言葉ってとても素敵だけどその数には限りがあるんだよね自分が生きていく上ですべてを使い…

木偶

誰かの素晴らしいところを目にすると自分の無力さを感じることがある 誰かに自分の素晴らしいところを指摘されるとそんなに立派じゃないんだよって笑う 誰かの素晴らしいところを褒めるとあなたが素晴らしいんだよって褒められる 自分の良いところを知る人は…

部屋

所狭しと置かれた物の数々規律を守るわけでもなく 春の部屋ただ 雑然と 部屋は人の心を映すなんて言うけどそうならば 僕の心はどうだろう いらないものを溜め過ぎだろうか自由気ままなおもちゃ箱だろうか 春の風ただ さらさらと 暑いとも涼しいともどっちつ…

個人的曖昧な思考

漆黒の闇に包まれた街の中 一人家へ向かう道を行く 顔も見知らぬ人がすれ違っていくけれど きっと彼らとも繋がっているんだ 自分の事を知らない誰かでも しっかりとした何かで結ばれている それをたぐり寄せるかしないかはわからない 僕のことを忘れてしまっ…