Sunshine

僕があげた鉢植えから芽が出たと

嬉しそうに報告するあなたの姿を

とても微笑ましく思うんだ

あなたは僕らの前から去っていくけれど

いつまでもあなたの笑顔を忘れない



照れくさそうに笑うその姿や

ほんのりと赤く染まる頬や

あなたにしかないその雰囲気を

仲間たちは何度も思い出すだろう

戦場に咲く花のようなあなたのことを



迫り来る日常という荒波に揉まれ

心の中に残る感情をそっと仕舞い込んで

現在(イマ)という時を踏みしめて歩く

擦り切れた靴底をさらにすり減らしながら

過ぎ去った思い出に暖められて



季節は変わっていくだろう

無意識のうちに装いを変えて

僕らの環境を無秩序に経過させる

時に立ち止まり振り返る時に

あなたの姿が思い浮かぶように・・・



忘れないよ

あなたと過ごした日々を

みんなと過ごしていくこの日々を

心の中を照らす太陽のように

日は昇り沈んでゆくけれど

秋色の丘

丘の上で 空を眺める君は
青い空に 吸い込まれた


慌てて僕は 駆け寄るけれど
君はもう 其処にはいない


君の温もりが残る 丘の上
君を求めて 僕は立ち尽くす


行ってしまった 君は遠くへ
誰も知らない 君だけの国へ



秋が香る丘の上に 僕は立つ
僕の街の見える この場所に


君を見ていた 街の景色
今も変わらず 動き続ける


君はまだ 此処にいるんじゃないか
そんな気持ちを 捨てられないでいる


行ってしまった 君は何処へ
誰も知らない 君だけの国へ



丘の上で 落ち葉の行く末を見る
風にのって 遥か彼方へ


君は言った また帰ってくると
今も変わらず 信じている


君はまた 此処に来るんじゃないか
そんな気持ちを まだ忘れずにいる


行ってしまった 君は其処に
誰も知らない 君だけの国へ

そうしようもなく不器用な僕ら

愛とかいう難しい言葉の意味を知らない僕は
それに似た感情を目の前にした時
ただ がむしゃらにもがく事ぐらいしかできなかった


不器用でうまく言葉にできない僕は
どもった声で 精一杯気持ちを伝えた
とてもとても ひねくれた言葉を


そんな話を うんうんと頷いて聞いてくれる人
僕には素敵な仲間たちがいるらしい
それは とても恵まれたことなのかもしれない


毎日って本当にがむしゃらで難しい
ひねくれた言葉を君に捧ぐ


どうしようもなく不器用な人たちよ
今日もまた変わらずにいてください
同じ姿で僕を見ていてください

過去、現在、未来

最近よく目が乾くのは
誰かの悲しさ感じるからかもしれない
どこの誰の悲しみかわからないのだけど
その悲しみは僕の体に伝染して
過去ばかりを振り返ってしまうのです


終わったのかあの過去は
今も続いていないかあの過去は
体感するこの気持ちの矛先は
あの時あの場所のあの人で
それが懐かしく悲しい過去のように思う


次へ次へと進んでいきたい
すべてを捨て去って前へと足を出す
そうやって何もかもを忘れてしまいたい
そう思った時もあるのだけれど
捨てることなんてできないよ

自分らしくあれ

『自分らしくあれ』と
いつも人に言っていた気がする
そんなの自分のことだろうと
周りの人間から見れば当たり前のことを
無自覚で辺りに振りまいてまわった


誰かに向けたアドバイス
自分自身を見つめるのに大切な
いろんなメッセージがあったんじゃないかな


俺自身を頼ってくれる人に
俺はいったい何ができたんだろう
答えの出ない言葉の迷宮に
誘う為のガイドを勤めていたのじゃないか
そんな気がしてならない


『人を頼れよ』
今自分自身に掛ける言葉
急は無理かもしれないけれど
いつかきっと話すときが来るんじゃないか
そん時はぶちまけてみろよ自分

キャッチボール

何度も落ち込んで膝を抱えて
心の奥から込み上げる想いを
細々と綴り続けてきた


今日という日がやってくることを
一年前の自分は理解していただろうか
今日の自分は過ぎていく時間を想像できたろうか


誰かを好きになって
誰かを傷つけて
誰かのお世話になって
誰かの力になる


まっすぐな球を相手に投げると
真正面で捕球してくれるということを
どこかで学んで どこかで忘れた
キャッチボールの基本動作を
僕らはちゃんとこなせなかったのかな